神戸製鋼所が28日に発表した2016年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比31%減の600億円になる見通し。増収を見込むが、機械部門や建機部門などで採算が悪化する。鉄鋼部門は主力の自動車向け高級鋼板が目先は弱含むとみられるが、10月以降の下期には需要が回復すると見込む。今期の配当計画は示さなかった。

 売上高は5%増の1兆9900億円、営業利益は5%増の1250億円の見込み。北米やアジアなどで好景気が続くか見極めづらいという。円安定着が追い風になり売上高は伸びるが、販売先からの値下げ要請が強まる見通しを織り込んだとみられる。一方的な円安・ドル高が続くとも考えにくく、為替差益も出にくいとみているようだ。プラントの建設需要なども低迷するとみられる。経常利益は7%減の950億円の見通し。

 同時に発表した15年3月期の連結決算は、純利益が前の期比23%増の865億円だった。鉄鋼部門の減益を建機やエンジニアリング、機械の伸びで補った。期末配当は1株あたり2円とし、年間配当は前期据え置きの4円とした。

 売上高は3%増の1兆8868億円、営業利益は4%増の1194億円だった。